津軽最古の酒蔵「株式会社 竹浪酒造店」を徹底解説

岩木正宗の文字 青森県

青森県北津軽郡板柳町に蔵を構える「株式会社 竹浪酒造店」は、津軽地方で最も古い歴史を誇る老舗酒蔵です。

屋号は「株式会社 竹浪酒造店」、所在地は青森県北津軽郡板柳町板柳土井113-1

創業は江戸時代初期の正保年間(1644年~1647年)と伝えられ、370年以上にわたり、地域に根ざした酒造りを続けてきました。

現在は17代目杜氏・竹浪令晃氏のもとで、伝統技術を守りながらも現代に寄り添う酒造りを展開しています。

使用する水は、津軽富士とも呼ばれる岩木山の伏流水。地元青森県産米との相性も良く、竹浪酒造店の日本酒は米の旨みと水のやわらかさが調和した、まろやかな味わいが特徴です。


竹浪酒造店の歴史は、江戸時代初期にまでさかのぼります。

正保年間に創業されたこの蔵は、津軽地方で最も長い歴史を持ち、長年にわたり地元の人々に愛され続けてきました。

しかし、2020年3月に経営難により破産申請を行い、一時はその歴史に幕が下ろされる危機を迎えました。

ところがその年の12月、新たに法人化された形で「株式会社 竹浪酒造店」として再出発。

地元住民や酒ファンの支援を受け、かつての酒造りを再興するべく、再び仕込みを開始しました。

そして2025年3月、再び板柳町の元の酒蔵に戻り、酒造りを継続することが発表されました。

伝統を守りながら、再生への歩みを進める竹浪酒造店の姿勢は、多くの人々の共感を呼んでいます。


竹浪酒造店には、長い歴史に裏付けられた銘酒が複数あります。

その中でも代表的な銘柄として知られるのが、「岩木正宗(いわきまさむね)」「七郎兵衛(しちろべえ)」です。

岩木正宗

「岩木正宗」は、竹浪酒造店の看板商品とも言える純米酒です。

地元産の酒米を使い、岩木山の伏流水で丁寧に醸されたこの酒は、しっかりとした米の旨味とともに、ふくよかでまろやかな味わいが楽しめるのが特徴です。

特に燗酒にしたときの香り立ちとコクの深さが好評で、冬の季節にぴったりの一本です。

七郎兵衛

「七郎兵衛」は、伝統を重んじたクラシックな仕込みによる純米酒で、力強い味わいとキレの良さが特徴。

地元では古くから親しまれており、食中酒としても高く評価されています。

両銘柄ともに、昔ながらの手仕込みで造られており、竹浪酒造店の技術と情熱が詰まった逸品です。


蔵元見学

竹浪酒造店では、現時点で一般向けの蔵元見学に関する詳細な情報は公開されていないようです。

酒蔵再建後間もないため、見学対応については今後の展開が期待されます。

見学を希望される場合は、事前に公式サイトや連絡先を通じて確認をとることをおすすめします。

購入方法

竹浪酒造店の日本酒は、以下の方法で購入が可能です。

  • 直売店:板柳町の酒蔵に直売スペースがあります(要確認)。
  • オンラインショップ:竹浪酒造店の公式オンラインストアにて購入可能。
  • ECサイト:Amazon、楽天市場などでの販売も確認されています。
  • 地元酒販店:青森県内の一部店舗で取り扱いあり。

ネット販売が整っているため、県外在住でも簡単に竹浪酒造店の酒を楽しむことができます。


「株式会社 竹浪酒造店」は、青森県北津軽郡板柳町にある、370年以上の歴史を誇る老舗酒蔵です。

代表銘柄には「岩木正宗」や「七郎兵衛」があり、いずれも地元の米と名水を使った丁寧な酒造りが魅力。

2020年の破産からわずか数年で見事に復活を遂げ、再び板柳町の蔵に戻って酒造りを続けています。

オンラインでの購入も可能なため、津軽地方最古の酒の味を全国どこからでも楽しむことができます。

伝統と再生の物語が詰まった竹浪酒造店の日本酒を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

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