青森・七戸町の老舗酒蔵「株式会社 盛田庄兵衛」を徹底解説

駒泉の文字 青森県

株式会社 盛田庄兵衛(もりたしょうべえ)は、青森県上北郡七戸町に位置する歴史ある日本酒の蔵元です。

創業は江戸時代の安永6年(1777年)とされ、約250年にわたりこの地で酒造りを続けてきました。

屋号は「盛田庄兵衛」、所在地は青森県上北郡七戸町七戸230です。

馬産地として名高い七戸町の清らかな自然環境と、伝統的な南部杜氏の技術を活かし、地元米と高瀬川伏流水を使用して醸す酒は、地元のみならず県外にもファンを持ちます。

現在の当主は11代目・盛田佳子氏で、女性ならではの視点と柔軟さを取り入れた酒造りも注目を集めています。


盛田庄兵衛の起源は、近江高島から北前船を使い七戸の地へ渡った初代・平治兵衛が酒造業を始めたことにあります。

東北と北陸を結ぶ交易ルートを通じ、当時から酒造りの文化が根付きやすかったこの地域で、盛田家は代々、南部杜氏による手造りの伝統を守ってきました。

歴代当主は地域との関わりを大切にしながら、時代に合わせた酒造りにも取り組み、近年では地元米を使った地酒の開発や、地域ブランドとのコラボレーションなども実施しています。

青森の気候風土と文化、そして人々の想いが詰まった酒がここにあります。


盛田庄兵衛が手がける銘柄には、地元・七戸の風土や歴史を感じさせるネーミングが多く、どれも個性的でありながら、しっかりとした造りに裏打ちされています。

朔田(さくた)

「初心に還る酒」をコンセプトに造られたシリーズで、盛田庄兵衛の新しいスタンダードとなる銘柄。控えめな香りと米の旨味を感じるバランスの取れた味わいが魅力です。

七力(しちりき)

青森県オリジナルの酒米「華想い」を100%使用した純米吟醸酒。フルーティーな香りと芳醇なコクを併せ持ち、県外のイベントや日本酒ファンからも注目を集める銘柄です。

駒泉(こまいずみ)

七戸町が誇る馬の文化を象徴するような銘柄。すっきりとしたのどごしと、ほどよいキレのある味わいが特長で、料理との相性も抜群。酒名の由来は、馬が水を飲みに来た泉にちなむといわれています。

作田(さくた)

青森県産酒造好適米「レイメイ」を使用した特別純米酒。米の優しさとキレが両立した、軽やかで飲み飽きしないタイプの酒で、食中酒としても高い評価を得ています。


2025年4月時点で、株式会社 盛田庄兵衛が一般向けに酒蔵見学を実施しているという情報は確認されていません。

見学の可否については、公式サイトや直接の問い合わせにて最新情報を確認されることをおすすめします。

直売所の有無

直売所についても明確な情報は公開されておらず、酒蔵敷地内での販売があるかどうかは不明です。

ただし、同社の日本酒は青森県内の特約店で取り扱いがあり、またインターネット通販でも購入が可能です。

購入方法

  • 公式オンラインショップ:盛田庄兵衛の公式オンラインショップ(2025年4月時点、閉鎖中)
  • Amazon・楽天市場:一部銘柄はECサイトでも販売あり。
  • 県内酒販店:青森県を中心に、取り扱いのある酒販店にて入手可能。

公式サイト 特約店一覧要確認


青森県七戸町に根ざす株式会社 盛田庄兵衛は、250年近く続く伝統を守りながらも、新たな挑戦にも取り組む注目の酒蔵です。

代表銘柄である「朔田」「七力」「駒泉」などには、地元の自然と文化、そして人々の思いが詰まっています。

酒蔵見学や直売に関する情報は少ないものの、オンラインを通じて全国からその味わいを楽しむことができます。

青森の風土が醸す日本酒を味わいたい方に、ぜひ一度手に取ってほしい蔵元です。

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