雪の花が名前の由来──六花酒造 株式会社とは?
青森県弘前市にある「六花酒造 株式会社」は、1972年(昭和47年)に創業した酒蔵です。
正式な屋号は「六花酒造 株式会社」、本社所在地は青森県弘前市大字宮地字川添77-5。
津軽の自然が生む恵まれた環境を背景に、清らかな酒造りを続けています。
六花酒造の名は、美しく舞う「雪の結晶=六花(りっか)」にちなんで名付けられました。
代表銘柄「杜來(とらい)」をはじめ、地域性と歴史、そして酒造りへの情熱が凝縮された銘酒を多数醸造し、青森のみならず全国、さらに海外へと発信しています。
三つの酒蔵の統合から始まった──六花酒造の歴史
六花酒造のルーツをたどると、1719年(享保4年)創業の「高嶋屋酒造」にまで遡ることができます。
弘前市で長きにわたり酒造りを続けてきたこの蔵に加え、白梅酒造、川村酒造店という地元の酒蔵が1972年に統合し、新たに「六花酒造 株式会社」が誕生しました。
その後、六花酒造は津軽地方の象徴ともいえる霊峰・岩木山の麓へと拠点を移し、酒造りに最適な環境を活かして現在のスタイルを確立しました。
周囲には世界遺産・白神山地、清流・岩木川など、自然豊かな風景が広がっており、その土地が生み出す水や微生物が酒造りに活かされています。
受賞歴も豊富で、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)金賞や全国新酒鑑評会金賞、東北清酒鑑評会優等賞など、数多くの実績を持ち、品質の高さが国内外で認められています。
青森テロワールを体現する代表銘柄「杜來(とらい)」
六花酒造の代表銘柄「杜來」は、まさに“青森テロワール”を体現する酒として知られています。
「杜來」には、青森の自然が持つ力と300年以上にわたる伝統、杜氏の情熱、蔵人の丁寧な手しごとが一滴一滴に込められています。
純米大吟醸 杜來
青森県産の酒造好適米「華想い」「華吹雪」を使用し、上品な香りと米の旨みの調和が魅力。素材の味を活かした料理とのペアリングがおすすめです。
特別純米酒 杜來
吟醸香が穏やかでなめらかな味わい。日々の食事とともに楽しむのにぴったりな1本です。
純米酒 杜來
すべての素材を青森県産にこだわり、柑橘系の香りとスッキリとした後味が特長。料理の味を一層引き立てる純米酒で、和食との相性が抜群です。
「杜來」はフルーティな香りから、しっかりした旨味、さわやかな酸味まで、幅広いバリエーションが揃っており、好みに応じた楽しみ方ができるのも魅力の一つです。
蔵元見学と購入方法──直売所で「杜來」を体験
六花酒造では、一般的な蔵見学の実施は行っていないようですが、直売所内のモニターにて酒蔵の様子を楽しむことができます。
蔵の空気を感じながら酒造りの雰囲気に触れられるのは貴重な体験です。
直売所では「杜來」をはじめとした商品が販売されており、試飲も可能。
スタッフの方と直接会話しながら好みの日本酒を見つけることができる点も魅力です。
現在のところ、六花酒造には公式のオンラインショップは確認できませんが、楽天市場やAmazonなどで「杜來」シリーズが取り扱われていることもあるため、インターネット通販での購入を希望される方はそちらを活用するとよいでしょう。
まとめ──雪の花のように美しく、青森の心を伝える六花酒造
六花酒造 株式会社は、300年の歴史を礎に、自然豊かな津軽の地で地元に根ざした酒造りを続けている蔵元です。
代表銘柄「杜來」は、青森県産素材へのこだわりと杜氏の情熱、そして津軽の風土を映し出す一杯として高く評価されています。
直売所では実際にその味を体験することも可能です。
青森が育んだ日本酒文化の一端に触れてみたい方に、六花酒造はぜひ訪れていただきたい酒蔵のひとつです。
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